探偵が行う主な仕事として、浮気調査があります。
探偵社(興信所)が行う調査の半数以上を占めるほど、浮気調査は大きな問題です。
【探偵-浮気調査-依頼】
流れとしてはお客様(依頼者)から浮気調査の相談を受け、
・なぜ浮気調査を依頼したのか?
・浮気調査をする対象者と依頼者の関係はどんなものなのか?
などの詳しい内容を聞いてから調査をする必要があるのかを確認します。
そして、浮気調査をすると決まればここからは探偵社(興信所)と依頼者が相談して
いつ、どのようにして浮気調査をするのかを決めていきます。
(例:仕事が終わった対象者を追跡して浮気相手とホテルへ行く写真を撮る、など)
以上のような事項や調査する日時を決定し、依頼者が料金を支払ったらあとは探偵社(興信所)に任せるのみです。
任せるといっても当日の作業開始時や終了時、状況報告のときには探偵社(興信所)から依頼者に随時連絡が入りますので、
依頼者は確実に連絡が取れる状態で待っていなければなりません。
【探偵-浮気調査-下見】
探偵社(興信所)は調査を行う前日までに依頼者から得た情報を元に下見を行う場合があります。
調査を行う探偵(=調査員)は対象者の氏名、顔や服装、会社の場所、を中心に
依頼者から預かった情報をなるべく暗記して、調査する段階でキーポイントとなる最寄り駅や道順、
そして追跡を行うことになるであろう場所の様子なども分析して当日に備えます。
準備するときには、もちろん必要な機材も揃えておき、どの機材をどのような場面で使うのかを決めておいたり、対象者がいつもと違う○○という店に入ったらどうするのか?など、
万一の事も考えながら調査のシュミレーションをしておきます。
【探偵-浮気調査-当日-尾行】
浮気の調査方法としては主に、対象者の追跡です。
浮気調査=浮気している証拠を残す、ということになりますので
これが一番確実な方法だといえます。
探偵社の主な追跡方法としては
・徒歩尾行
・車尾行
があります。
<徒歩尾行>
徒歩尾行は調査業務の基本で、最も一般的であるといえるでしょう。
しかし、まれにですが
・対象者によってはいきなり電車に走りこみ乗車をしたり(調査員が追いつけない)、
・人通りの少ない場所でタクシーに乗ったり(他にタクシーがいないため追跡できない)
ということもあるので、そのような場合になったときに備えて、
対象者はどの時間の電車に乗っているか・タクシーをよく利用するかなど、
事前に分かるようであれば確認しておき、調査当日にはすぐ対応できるように
近くに車を用意したり別の調査員を駅に待機させるなどしておきます。
<車尾行>
車尾行は対象者が同じように車で移動していた場合にだけ使う方法です。
尾行といっても、一般道路でピッタリと後ろに長時間着いていては対象者も怪しむので
第三者の車を1台程度あいだに入れて追跡します。
しかし、他の車が入れる状況でなかった場合や、分岐の多い道路で 見失ってしまう可能性が高い場合は後ろに着くしかありません。
その場合も対象者の車を意識しすぎず、同乗している調査員と談笑するなどして依頼者には怪しまれないようにしなければなりません。
【探偵-浮気調査-当日-浮気現場】
浮気相手と会ったときも、何時何分にどの場所で会ったかをしっかりと記録して
相手の顔や服装が分かるような写真を残さなければなりません。
ピントがずれていたり暗所のため真っ暗で確認できない、というような写真では浮気の証拠になり得ない場合も多いからです。
このときに連絡ができる状況であれば必ず依頼者への報告もしなければなりません。
浮気相手と一緒にいるところを写真に収めるだけでいい、と言っていた依頼者も状況によっては、
ホテルから出るところも証拠として残して欲しい、相手の女性の家の場所を知りたい、など引き伸ばすこともあるのでその際には快く引き受けたいところです。
【探偵-浮気調査-当日-調査終了】
依頼者から終わってくれといわれたら、そこで調査は終了となります。
そこから調査員は事務所に帰り、調査報告書の作成や写真の現像に入ります。
調査報告書では調査内容を事細かに明記しなければなりません。
・年月日及び天候
・分刻みのタイムテーブル(○時過ぎ、などの書き方では駄目)
・対象者/浮気相手の服装
・対象者/浮気相手の様子
・細かい場所の明記
(駅の近くのコンビニというような曖昧な表記や、ラブホ・ガソスタなどの略称では駄目)
写真は調査報告書の添付資料として依頼者に確認してもらうときに見やすいように印刷しておきます。
【探偵-浮気調査-後日】
依頼者に調査報告書と写真を見せながら、当日の様子を説明していきます。
依頼者はその現場に居合わせたわけではないので調査報告書と説明だけが頼りだということを念頭に入れて、
確実に正確な情報だけを探偵は伝えなければいけません。
そして依頼者に当日の交通費や延長分の料金を頂いて、報告は終了となります。
この後、探偵社は調査に関する一切の資料やデータを処分することで興信所(探偵事務所)の任務は完了です。
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